プラチナジュビリーを迎えてエリザベス女王が声明を発表!カミラ夫人のことにも触れて、物議をかもしそう…

イギリス

・エリザベス女王の声明をきちんと理解したい

・カミラ夫人に対するコメントが話題だけど、どうして?

・イギリス国民の反応は?

といったことがわかる記事になっています。

2022年2月6日は、前王ジョージ6世が亡くなりエリザベス女王に王位が継承されて70周年です。

正式にプラチナジュピリーを迎えるにあたって、エリザベス女王が声明を発表しました。

今後の考え方や今までのことを振り返られています。

しかし、私も予想外だったカミラ夫人に関する文章があり、イギリス国内で物議をかもしています。。。

物議を生んでいる部分も含め、この声明を理解するうえで必要な情報も併せて紹介します。

おじゅき
おじゅき

では、レッツ解説!

エリザベス女王の声明内容

日本語訳

明日2月6日に、1952年から即位して70年を迎えます。私は70年たった今でも、父であるジョージ6世の死、そして私の君主としてのはじまりという二つの側面を持つ日であると記憶しています

この記念すべき日を迎えるにあたり、「私の全生涯を、あなた方と、我々の全てが属する国家に捧げる決意であることを宣言する」という1947年の誓いを、皆様に向けて新たにすることができ、大変うれしく思います。

プラチナ・ジュビリーの年に希望と楽観的な気持ちで皆様が展望してくれている際に、私が皆様にどれほど感謝できるかを感じることが出来ます。今まで過ごした70年間は、社会的、技術的、文化的に驚異的な進歩を遂げ、私たち全員に恩恵をもたらしてきました。私は、将来、特に英国と連邦全体の若い世代でも同じように恩恵がもたらされると確信しています。

私は幸運にも家族のけして揺らがない、そして愛情のこもったサポートがあります。フィリップ王子は配偶者の役割を果たしてくれ、それに伴う犠牲を払うことをいとわないパートナーがいたことは恵まれたことでした。これは、父の治世中に私が見た母の役割のようです。

この記念日はまた、この国と世界中のすべての国籍、信仰、年齢の人々がここ数年にわたって送ってくださった好意を振り返る時間を私に与えてくれます。私は、皆様が私に与え続けてくださる忠誠と愛情に、常に感謝し、謙虚な気持ちを持ち続けています。そして私が人生を全うしたとき、私の息子チャールズが王になり、彼の妻カミラが私が受けたサポートを彼にすることになるのでしょう。その時が来たとき、カミラが自らの忠実な奉仕を続けるために王妃として皆に知られるようになることを私は心から願っています

そして、このジュビリーが、家族や友人、隣人、地域社会など、多くの人々にとって困難な時期を乗り越えた人々の心を一つにし、私の治世と時を同じくして起こった日々での良いこと振り返りながら、お祝いを楽しんでいただければと思います

エリザベス

※日本語訳をするにあたりわかりやすくするため、直訳とは異なる部分がありますがご了承ください。

声明のポイント

即位して70周年を迎える2月6日

明日2月6日に、1952年から即位して70年を迎えます。私は70年たった今でも、父であるジョージ6世の死、そして私の君主としてのはじまりという二つの側面を持つ日であると記憶しています。

1952年2月6日にエリザベス女王2世(Her Majesty the Queen Elizabeth II)として即位しました。

前王であるジョージ6世が、56歳という若さで亡くなってしまったためです。

もともと、病弱だったジョージ6世の代わりにケニア訪問している際に、エリザベス女王はお父様の訃報を聞くことになります。当時25歳でした。

エリザベス女王にとって印象的な日だったのでしょう。

1947年の誓い

この記念すべき日を迎えるにあたり、「私の全生涯を、あなた方と、我々の全てが属する国家に捧げる決意であることを宣言する」という1947年の誓いを、皆様に向けて新たにすることができ、大変うれしく思います。

これは、エリザベス女王にとってはじめての海外公式訪問となったアフリカ外遊の際に行ったラジオ演説のことを指しています

この際は前王夫妻とともに、アフリカを公式訪問していました。

公式訪問中にエリザベス女王は誕生日を迎えたため、ラジオ演説を現地で行い、以下の言葉を残しています。

「私の全生涯を、あなた方と、我々の全てが属する国家に捧げる決意であることを宣言する」

当時21歳のエリザベス女王が、今後君主となる運命に覚悟を決め、発言した言葉なのだと思います。

この言葉を今後も守りつつけるという意味を込めて、声明でも触れています。

昨年亡くなってしまったフィリップ殿下

私は幸運にも家族のけして揺らがない、そして愛情のこもったサポートがあります。フィリップ王子は配偶者の役割を果たしてくれ、それに伴う犠牲を払うことをいとわないパートナーがいたことは恵まれたことでした。これは、父の治世中に私が見た母の役割のようです。

昨年亡くなってしまったフィリップ殿下についても触れています。

フィリップ殿下は若くして、女王になったエリザベス女王を支えるために公務に積極的に参加しています。

実際、フィリップ殿下は海軍でのキャリアをあきらめて王室での活動を優先していたといわれています。

実は、エリザベス女王とフィリップ殿下は恋愛結婚で仲良し夫婦でした。

私ともに支えてくれた夫であるフィリップ殿下に感謝の意を示したかったのだと思います。

カミラ夫人が王妃になることを望む

そして私が人生を全うしたとき、私の息子チャールズが王になり、彼の妻カミラが私が受けたサポートを彼にすることになるのでしょう。その時が来たとき、カミラが自らの忠実な奉仕を続けるために王妃として皆に知られるようになることを私は心から願っています

この言葉を、このタイミングで出すことに私はびっくりしました。

カミラ夫人の立場というのは、やはり難しい問題だからです。

チャールズ皇太子とカミラ夫人の不倫問題

チャールズ皇太子は、知られている通りダイアナ妃と結婚していましたがカミラ夫人との不倫で結婚生活が破綻、ダイアナ妃と離婚します

大人気のダイアナ妃が当時赤裸々に、不倫のことも発言されており「当初から3人の結婚生活だった」というインパクトの強いコメントを残しています。

また、当時メディアにチャールズ皇太子とカミラ夫人のかなりディープな内容の録音が漏れるという大事件もありました…カミラゲートと呼ばれる事件です。

離婚後、ダイアナ妃が不慮の事故で亡くなっしまい、よりカミラ夫人の立場が難しいものとなりました。

正直な話、この件でチャールズ皇太子とカミラ夫人の評判はガタ落ち。王位継承では、チャールズ皇太子をスキップし、ウイリアム王子を王にしろという世論、「スキップチャールズ」と呼ばれるものもあるほどです。

2005年に、チャールズ皇太子と結婚したことで得られる「プリンス・オブ・ウェールズ」という称号は辞退しています。ダイアナ妃が持っていた称号であり、国民感情に配慮したという背景があります。

実際、チャールズ皇太子が王位についても、カミラ夫人には王妃(Queen Consort)は渡さないのではないかと思っていました

国民の反応は厳しそう

私はこの表明が出されて、「思ったよりカミラ夫人に対するイギリス国民のイメージは回復してきているのか?!」と思いました。

実際、君主をサポートする人というのは絶対に必要だと思いますし、スムーズにいくならそれがいいよねというのが私が思う意見です。

ですが、Twitterのイギリス国民の意見を見る限り難しそうです。

Twitterとのカミラ夫人が王妃になること反対派コメント(日本語訳)
カミラが女王になる!そんなことになったら、イギリス王室の終わりです!
国民はダイアナ妃のことを心の底から忘れることなんてできません!
カミラが女王になったらこの感情は表に出されることになります!
チャールズ皇太子はウイリアム王子に王位を任せたほうがいいです!

結構厳しいコメントだと思います…。

ダイアナ妃はおそらくイギリス王室の人物で、上位に入り込む人気を今でも持っています。

なかなか、国民感情としては厳しいのかなと思います。

ですが、カミラ夫人が王妃になることを受け入れようというコメントもありました。

上記のカミラ夫人王妃反対派反対コメントに対して寄せられたコメントになります

Twitterとのカミラ夫人が王妃になること賛成派コメント(日本語訳)
同意できません! 時間は癒してくれるし、多くの時間が経過しています。
本当の愛を理解している人なら誰でもカミラが何も悪いことをしなかったことを理解するでしょう。 ただ、チャールズがダイアナとの関係は残念なことです。
私たちは、平和と調和と団結のために前進しますが、忘れてはいけません!

日本語訳は意訳もいれていますが、おそらくこんな感じ。

まぁ、時間たってるし許してやろうよ…的な意見かなと思います。

イギリス国民としても2分される大きな問題なんだと実感…。

どうなるのか見守るしかないなと思いますが、プラチナジュピリーのお祝いの雰囲気に影が陰らないことを祈るばかりです。

お祝いを楽しいほしい

そして、このジュビリーが、家族や友人、隣人、地域社会など、多くの人々にとって困難な時期を乗り越えた人々の心を一つにし、私の治世と時を同じくして起こった日々での良いこと振り返りながら、お祝いを楽しんでいただければと思います

いろいろとありましたが…コロナを乗り越えてぜひ皆さんこのお祝いを楽しんでほしいというコメントがありました。

その通りで様々な問題がありますが、世紀の大イベントである女王即位70周年を楽しまないともったいない!

日本にいる私ですが、しっかり楽しませていただきます。

まとめ

カミラ夫人のことにもふれた今回の声明。

チャールズ皇太子に王位を渡すなという意見もありますが、彼が王子としていままでイギリスに貢献してきていることは事実です。

イギリス文化を守ることに関しては、チャールズ皇太子の貢献が素晴らしいと感じることも多々あります。

そういった面をエリザベス女王は認めているのではないかと思います。

エリザベス女王が望むように、王位が引き継がれ長くイギリス王室が繁栄していくことを祈っていくばかりです!

おじゅき
おじゅき

またね~♥

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